「フォッサマグナ」という言葉を聞いた事はありますか。私自身詳しい事は分からないのですが、地質学や地理学の用語で「亀裂の入った地形」の事をいうそうです。そして、小田原市街の東側を流れる酒匂川流域に沿ってこのフォッサマグナ地帯が続いていると聞いた事があります。
それはさておき、酒匂川は丹沢湖や洒水の瀧等の丹沢山系および御殿場を流れるの富士山系の支流を源とする水です。これらの山で濾過される水は清冽で多くのミネラルを含む、まさに旨い水となります。
「フォッサマグナ」地帯であればそこを流れる水はやはり地下に染み込みやすくなるのかと考えられ、地下水も多く流れていることと予想されます。この考えが正しいかどうかは分かりませんが、伊豆箱根鉄道大雄山線の井細田駅近くの「飯泉」というところに地下70メートルから汲み上げられた「名水酒匂」の井戸があります。近づいて見てみると設えられた樋から僅かに水が流れていました。これでは水汲みには不向きかなと思いましたが、左手の方を見ると水道蛇口があり、ここから汲むことができました。ここ蛇口から水を汲みと樋から流れていた水は更に少なくなりました。どうやら余り地下水の量は多くないようです。1996年の異常渇水の影響がこのあたりにも出ているのかもしれません。
名水酒匂の井戸は、実はパチンコ「シルバーボール」の駐車場敷地内にあります。誰でも自由に汲めるようになっており、しかも安心して飲めるようにと水質検査もなされています。何となくシルバーボールさんの心意気を感じます。尚、井戸は建物入口の正面を見て左手の方にあります。