船上では船縁に座ります。もっぱらここが乗船客の指定席となります。船頭さんの操る櫓に合わせて船は対岸へと...進まなかったのです。櫓を操っていたのは昔のことで今ではモーターで船を動かしていました。ちょっと残念です。
柴又から矢切の渡しに乗り対岸に渡るとそこは千葉県松戸市です。ここは文学と歴史の町です。矢切の渡しを降りまっすぐ土手を超えて東へ向かい、突き当たった丘の上に登ると「野菊の墓文学碑」があります。また土手沿いを下流に向かって2kmほど歩くと「里見公園」に到着します。ここは16世紀室町の戦国時代に武蔵野の北条氏と上総の里見氏とが激しく争った場所です。この公園内には所々に戦乱の痕跡が見られます(少々恐い)。また、広場の方には桜や藤等がたくさんあり、春先は訪れた人の目を楽しませてくれることでしょう。